異議申立てを行い12級が認定。その後逸失利益の増額交渉を行った事例
ご相談内容
依頼者様は、ハザードランプを点滅せずに車庫入れをしようとしてバックしてきた相手方車両に衝突されました。
依頼者様は危険回避のためにクラクション鳴らしたものの、相手方車両がバックし始めてから1~2秒程度の短い時間で衝突されました。
今回の交通事故で依頼者様は外傷性の骨折を負いましたが、駐車場内の事故ということから保険会社に軽微な事故として対応されてしまうことを懸念し、弁護士にて相手方保険会社との交渉をしてほしいとのことで、ご相談にお越しになりました。
| 被害者 | 40代・会社員・男性 |
|---|---|
| 部位 | 首・腕・腰・足 |
| 傷病名 | 第1腰椎圧迫骨折・頚椎捻挫・腰部捻挫・胸背部挫傷・頚椎椎間板ヘルニア・末梢性神経障害・神経障害性疼痛 |
| 後遺障害等級 | 12級 |
| 獲得金額 | 1211万円 |
サポートの流れ
| 項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
|---|---|---|---|
| 後遺障害等級 | 12級 | – | |
| 入通院慰謝料 | 0 | 106 | 106 |
| 休業損害 | 0 | 53 | 53 |
| 逸失利益 | 0 | 693 | 693 |
| 後遺障害慰謝料 | 0 | 261 | 261 |
| 治療費等その他 | 0 | 98 | 98 |
| 合計 | 0 | 1211 | 1211 |
| 単位:万円 ※合計金額は既払い金を含んでおります |
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当事務所では、症状固定日までの治療費の一括対応の延長交渉、後遺障害の申請を行いました。後遺障害診断書を作成する際には、依頼者様のお身体に残存している症状をしっかりと記載していただくために、後遺障害専門スタッフが病院に同行し、依頼者様がドクターへ症状を適切にお伝えいただけるようにサポートしました。
1回目の後遺障害の申請では14級が認定となりましたが、依頼者様は14級よりも高い等級に相当する症状が残存していたため、異議申立てを行いました。
異議申立てにあたって、当事務所から調査会社へ画像鑑定を依頼し、上位等級が認定となる見込みがあることを意見書にまとめたうえで、脊柱の変形障害があることを主張し、自賠責調査事務所へ上位等級への変更を求めました。
解決内容
異議申立ての結果、12級が認定となりました。
それに伴い、逸失利益と後遺障害慰謝料が14級から12級の水準まで上がったため、賠償金が大幅に増額されることとなりました。
特に逸失利益については、粘り強い交渉を続けて、交渉当初の相手方保険会社の案では労働能力喪失期間が3年での提示(逸失利益算定額82万円)だったところから、労働能力喪失期間10年(逸失利益算定額694万円)へ増額となり、示談しました。