初回の後遺障害申請では非該当となったものの、症状固定後もご通院を続け、異議申し立てで14級を獲得た事例
ご相談内容
被害者様は、お車を運転中、丁字路を通過しようとしたところ、左方から自動車が飛び出してきたため、衝突を回避するためにブレーキを掛けました。その際に、被害者様の後ろを走行していた相手方車両に追突されました。
被害者様は、追突した車側に過失割合が発生するのか、それとも被害者様の車両にはぶつかっていないものの飛び出してきた車に過失割合が発生するのか、疑問を持たれたことがきっかけで、事務所にご相談にお越しになりました。
被害者様のお話の詳細を伺うと、お怪我の症状が強く出ているようでしたので、お怪我に関しても当事務所でサポートをさせていただくことになりました。
被害者 | 40代・公務員・男性 |
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部位 | 首、腰 |
傷病名 | 腰部挫傷、頸部挫傷 |
後遺障害等級 | 14級 |
獲得金額 | 539万円 |
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
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後遺障害等級 | 14級 | – | |
入通院慰謝料 | – | 99 | 99 |
休業損害 | – | 30 | 30 |
逸失利益 | – | 156 | 156 |
後遺障害慰謝料 | – | 99 | 99 |
治療費等その他 | – | 155 | 155 |
合計 | – | 539 | 539 |
単位:万円 ※合計金額は既払い金を含んでおります |
相手方保険会社からは、事故発生から半年のタイミングで、治療費の一括対応を終了する旨の打診がありました。しかし、被害者様はそのタイミングで通院先からペインクリニックへの通院開始を提案されました。
事故から半年のタイミングで相手方保険会社による治療費の対応が終了してしまった場合は、ペインクリニックへのご通院は自費で続けていくことになってしまう可能性がありましたが、担当弁護士が相手方保険会社に丁寧に状況を説明し交渉を行った結果、治療費の一括対応の期間を当初の案から2か月間延長することが出来ました。
その後、相手方保険会社による治療費の一括対応が終了したタイミングで症状固定とし、その後は後遺障害申請をサポートいたしました。
一度目の申請では非該当となりましたが、異議申し立ての申請も引き続きサポートいたしました。
被害者様は、症状固定後もお痛みやしびれが残存しており、医師の判断によりご通院を継続している状況でした。異議申し立ての際は、症状やご通院状況をより正当に評価していただき、後遺障害の等級が認定となるよう、日常生活報告書を被害者様にご記入いただき、入通院状況証明書を2つの通院先から取り付けし、それらの資料をもとに申請を行いました。
解決内容
被害者様が症状固定後も諦めずにご通院を継続されたことと、担当の医師に丁寧な書面を記入していただけたこともあり、異議申し立ての結果、後遺障害等級14級9号が認定されました。
相手方保険会社からは、交渉の当初は訴外での賠償案ということで、裁判基準から減額された金額での提案となりましたが、交渉の結果、傷害慰謝料と後遺障害慰謝料は裁判基準の満額に近い金額で示談することができました。また、逸失利益は裁判基準の満額での示談となりました。
結果的に、交渉開始の時点で相手方保険会社から提示された賠償案よりも80万円以上増額された金額で示談成立となりました。
被害者様は、ご相談の当初は過失割合に対する疑問を解決したいということから事務所にご相談にいらっしゃいましたが、過失割合についてのことだけでなく、事故によるお怪我に対する適正な賠償を獲得するためのお力になることができ、被害者様に喜んでいただける解決となりました。