年金支給開始年齢未満の方の死亡事故で年金受給見込み額を上乗せして示談
ご相談内容
被害者の方はバイクで走行中に加害者自動車と接触しお亡くなりになられました。
ご遺族の方がご来所された時には、すでに相手方保険会社より損害賠償額が提示されておりました。その内容は自賠責基準で算出された金額でした。
また、被害者の方が乗られていたバイクは事故に遭われたあとすぐに処分されてしまっていたため、ご遺族の方は物損の請求が難しい状況でした。
相手方保険会社から資料がないならお互い請求しないことで解決しましょうと提案がきておりました。
被害者 | 60代・会社員男性 |
---|---|
部位 | - |
傷病名 | - |
後遺障害等級 | 死亡 |
獲得金額 | 5251万円 |
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | – | – | – |
入通院慰謝料 | 0 | 1 | 1 |
休業損害 | – | – | 0 |
逸失利益 | 781 | 2600 | 1819 |
後遺障害慰謝料 | 1600 | 2500 | 900 |
葬儀費 | 120 | 150 | 30 |
合計 | 2501 | 5251 | 2750 |
単位:万円 |
被害者の方は60代前半で会社員だったため、会社員としての逸失利益が問題となりましたが、それとともに未支給の年金に関しての逸失利益性も問題となったため、賠償においては、年金受給見込み額を上乗せして交渉することになりました。
まず会社員の逸失利益は、被害者が事故より少し前に転職をしていたことなどから、弊所にてご勤務先と連絡を取り、必要な資料を集めました。バイクについては、ご購入されたバイク店に出向き、購入履歴の分かるメモやパンフレットなどの資料を手に入れることができました。
速やかに資料を集めることを意識し、弊所介入から11日間で相手方保険会社に対し、弊所検討の賠償案をお送りすることができました。
解決内容
事故前年より転職後の方が年収が高くなる見込みだったことからご勤務先からいただいた資料をもとに年収を推測し、根拠づけて相手方保険会社に主張していきました。
結果として弊所介入から約3カ月で、死亡慰謝料は訴訟を提起した場合と同等、ご遺族の方にご満足いただける金額で示談ができました。
物損も相手方車両の損害を差し引いても25万円お受け取りいただける内容で示談することができました。
所感(担当弁護士より)
一般的に弁護士が入ると時間がかかることは多いのですが、本件は被害者遺族の協力もあり、介入後、早期に立証資料を集めることができ、スムーズに相手方保険会社と交渉を進めることができました。
賠償水準としても、裁判をした場合と遜色ない水準での賠償金額で示談をすることができ、担当した弁護士としても満足のいく解決を行うことができました。