異議申立てで後遺障害14級に認定、相手方より訴訟提起されるも、賠償額が増額した案件
ご相談内容
被害者様は事故に遭われてから約2ヶ月後に当事務所へご相談に来られました。
事故態様としては、普通自動二輪車の被害者様車両が直線道路を走行中に自宅から出てきた相手方車両が衝突し、事故現場道路にうつ伏せになる形で転倒した事故でした。
被害者様は左大腿骨骨折のお怪我をされていたため、早期に当事務所が間に入り、当面は治療に専念していただきました。
被害者 | 30代・会社員・男性 |
---|---|
部位 | 首・背中・左膝 |
傷病名 | 頚椎靭帯損傷・左大腿骨骨折・背部挫傷 |
後遺障害等級 | 14級 |
獲得金額 | 572万円 |
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | 14級 | – | |
入通院慰謝料 | 0 | 151 | 151 |
休業損害 | 0 | 39 | 39 |
逸失利益 | 0 | 90 | 90 |
後遺障害慰謝料 | 0 | 110 | 110 |
治療費等その他 | 0 | 182 | 182 |
合計 | 0 | 572 | 572 |
単位:万円 ※合計金額は既払い金を含んでおります |
本件事故から約7か月経った頃、相手方保険会社より治療費の一括対応を終了とする旨を告げられたため、当事務所のスタッフがご通院先に同行し、医師に後遺障害診断書をご記入いただき、当事務所にて後遺障害申請を行いましたが、結果は非該当となりました。
被害者様は骨折の傷病を負われている中での非該当と判断されたため、異議申立て申請を行う方針となりました。被害者様はご事情により症状固定後はご通院を継続されていなかったとのことで、初診の病院へ当事務所のスタッフが同行し、骨折の部位を再度診ていただき、改めて画像の取り付けを行いました。
また、被害者様からは日常生活にどのくらい支障が出ているか書面に書いていただき、画像とともに自賠責に提出し、後遺障害の異議申立て申請を行いました。異議申立て申請の結果を待っていたところ、相手方より債務不存在確認請求の訴訟を提起され、訴訟手続きについても当事務所が対応させていただくことになりました。
訴訟の対応も行っていた中で、自賠責より後遺障害14級と判断がなされました。後遺障害14級を前提とする賠償額で反訴を提起し、本格的に裁判で争いました。
主な争点としては、傷害・後遺障害慰謝料と逸失利益であり、相手方は傷害慰謝料では治療期間について、逸失利益では減収が生じていない等を主張していました。
当事務所としては傷害慰謝料では本来であれば治療の継続が必要だと医師から診断されていたものの、相手方保険会社より一括対応を終了とする旨告げられたため、治療の継続を断念せざるを得なかったことや、逸失利益では被害者様からご提供いただいたご勤務先の評定等で評価が下がってしまっている事実があることと被害者様の努力により減収が生じなかったこと、本件事故によるお怪我により部署移動をしなければならなくなったこと等の主張を続けました。
解決内容
主張を続けた結果、裁判所から和解案が提示され、傷害慰謝料では請求額に近い金額、後遺障害慰謝料と逸失利益は請求額と同額が認められ、相手方も和解に応じることとなり、訴訟の手続きは終了となりました。
左大腿骨骨折のお怪我を負っていたにも関わらず、後遺障害の初回申請では後遺障害が認定されませんでしたが、異議申立てにより後遺障害14級が認定され、相手方から訴訟を起こされていた状況でしたが、主な争点についてほぼ請求額のまま認定されたため、被害者様は大変満足されているご様子でした。