治療期間の延長交渉、後遺障害申請のサポートを経て、後遺障害併合14級に認定され適切な賠償額を獲得できた事例
ご相談内容
依頼者様は同乗していたお車が優先道路を走行中に、一時停止をせずに交差点に進入してきた車と衝突し、受傷されました。事故に遭われてから2週間経過した頃、弊所にご相談にお越しになりました。
事故による骨折の影響で日常生活もご不便に感じられ、精神的にも疲弊してしまったとのことでご依頼いただきました。
被害者 | 60代・主婦・女性 |
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部位 | 首・肩・胸・肋骨 |
傷病名 | 頚部挫傷・両肩挫傷・胸骨骨折・肋骨骨折 |
後遺障害等級 | 併合14級 |
獲得金額 | 605万円 |
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
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後遺障害等級 | 併合14級 | – | |
入通院慰謝料 | 0 | 136 | 136 |
休業損害 | 0 | 105 | 105 |
逸失利益 | 0 | 88 | 88 |
後遺障害慰謝料 | 0 | 99 | 99 |
治療費等その他 | 0 | 177 | 177 |
合計 | 0 | 605 | 605 |
単位:万円 ※合計金額は既払い金を含んでおります |
依頼者様は受傷後間もなかったこともあり、治療に専念していただくよう早い段階からサポートを行いました。治療に対する不安やご通院の負担を感じていらっしゃったので、こまめに治療経過の確認を行いました。
相手保険会社からの治療費の一括対応終了の打診があった際には、数回にわたり一括対応の延長交渉を行い、依頼者様のご希望時期まで治療をしていただくことができました。
また、治療を継続するも症状が残っておりましたので、後遺障害を申請するため、症状固定時にスタッフが病院へ同行し、主治医に残存する症状について伝え、後遺障害診断書を作成していただきました。
解決内容
早い段階からサポートを行ったことで、相手保険会社による一括対応期間を延長することができ、依頼者様には経済的にご負担なく治療を継続していただくことができました。
医師から骨折の診断はあったものの、レントゲン上骨折が確認できるものではなかったため、疼痛についてのみ後遺障害を申請することになりました。症状固定時にはスタッフが病院へ同行し、後遺障害申請のサポートを行い、後遺障害併合14級に認定されました。
この結果をもとに、相手保険会社と示談交渉を行い、慰謝料・後遺障害慰謝料・兼業主婦としての逸失利益において、裁判をした際に得られる金額に近い形で示談することができました。
依頼者様はお怪我の影響で日常生活にも不便を感じておられましたが、約1年に及ぶ治療を終え、後遺障害の認定を受けることができ、示談の内容においてもご満足いただくことができました。
所感(担当弁護士より)
ご依頼者様は兼業主婦の方であり、兼業の仕事の収入ベースで算定した休業損害・逸失利益よりも主婦をベースとした休業損害・逸失利益の方が金額が高くなる方でした。
そのため、主婦の休業損害・逸失利益が認められるかが問題となりました。休業損害については、ご依頼者様の家族構成や普段行っている家事の内容を保険会社に伝え、交渉を行いました。
その結果、骨折など怪我も大きかったことから、100万円近くの金額を認めていただくことができました。逸失利益においても主婦を前提に逸失利益を認めていただくことができました。
このように、兼業主婦の方でも、主婦の休業損害・逸失利益が認められる場合があります。